watari開発 – Advent201907 –
stage7: 目標数値設定
技術選定要素の一つとして、いろんな観点から目標数値を定めてみよう。未達になろうとも努力目標としても持っておくべきである。しかし、現実不可能なものはあえてあげないように気をつけなくてはいけない。
例えば、写真はiPhoneに触れてから10秒以内に投稿までできなくてはいけないというのはある程度目標数値としては妥当だが、テキストの入力を0.1秒にするとか、投稿したものを世界中の人間に届けるとか、人間の脳に直接響かせられるドラ○ンボールの神の方々にしか出来なさそうなものや、何の手も加えずに最強の加工を画像に施すといったような最適が定義できないものというのも存在する。
なので、ある程度ゆるりと目標数値を定めていこう。
今回の主目的が「旅の状況や楽しさを簡単に明確に伝えられる」であるのでここから定義を行い、目標を定めていくと良いだろう。
楽しさ
最も難しそうなものを最初に持ってきた。
楽しさとはなんだろう。しかも今回はVRのように現実空間を再現するというよりも、それを見た人聞いた人が同じように現地を訪れて体験してくれる。というのがやりたいことだ。
なので、定義を「次の人の背中を押せるようなワクワク」としてみた(これでもまだ抽象的だけど)。これを可能にするためには、「情報が確実に伝えられていること」と「豊富な実体験記」と「瞬間的を切り取ること」が必要となると考えた(仮定)。コンテンツに関しては助言とかが与えられるといいのだろうとは思うが、今回の機能のカバー範囲を外れすぎるのでいったん考えないでおく。
考え方が難しいので例を挙げてみると「包丁」がわかりやすいかもしれない。「よく切れる包丁」というプロダクトを目指しているとする。よく切れるとはどういうことだろう。まな板まで一刀両断にしたいのだろうか、コンクリ切れるくらいまで?それとも子供にとってのよく切れるは「安全な範囲でよく切れる」かもしれない。なのでよく切れることの定義をする。しかし、この「よく切れる」包丁で何を作るのかまでは包丁が知るところではない。もしかするといい角度で包丁を入れると光る機能がついている「食材最適よく切れる包丁」みたいなのがあってもいいのかもしれないが今回は包丁がカバーする範囲を超えているよね。という話。
さて、話を戻して「情報が確実に伝えられていること」と「豊富な実体験記」を指標として目標を定めると
- データが消失しないこと
旅行先ではネットワークに繋がっていないため投稿に失敗したらデータが消える。という状態だとせっかく投稿した何かが消えてしまう。これはあってはならない。 - 投稿時のフィードバック
投稿が成功した際にはきちんとフィードバックを返し、テキストや写真がきちんと投稿されていることがわかるようにするべきである。 - 体験がたくさん投稿できること
投稿数なのか投稿量なのかはわからないけど、今回は200文字を最大長として無限に投稿ができるようにする。 - 実体験であること
これはユーザーをある程度信じるしかないのだけど、余力があったらGPSで情報を取得して保存しておく。 - iPhoneを触り始めてから5秒で各種投稿ができる
瞬間を切り取るのにモタモタしていてはいけない。目標数値は5秒だ
簡単に明確に
この二つは定義がそこまで難しくない。簡単には「手数が少ないこと」、明確には「認識の齟齬がないように」だ。
- iPhoneを取り出してから3tap程度で投稿画面 or 投稿完了できる
- 投稿できなかった時の対応の手数を少なく
旅先だと投稿できないことがありえる。
この場合には、投稿保留にしておきオンライン時に投稿を可能にする - テキストに不自然に装飾を入れたり、ボタンの取り違えのないようにする
- 投稿がどのような見た目になるのかわかるようにする
この辺りが必要そうな目標値だろう
次回は
この辺りを目標に必要な機能を実装していこう。
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