アプリ開発日記 v1.0.0リリース
初回リリース!
アプリをリリースしたぞ!
ということで記念に開発日記を書いてみる。
経緯
去年のアドベントカレンダーでアプリ開発を開始した。
この状態だとほぼ機能はないしtwitter連携するメモ帳みたいな状態になっていた。
v0.0.1の状態
最初はそのまま旅ログっぽいアプリを作っていたのだが、なんか作っている最中に違うなぁ。これは作っても使わないような気がするなぁ。
と思いある程度形にしたものの途中で方向転換した。
なんというか旅行中にブログかけてもいいしtwitter投稿とかも出来ていいんだけど、一言で言うと「機会が少ないし、使わないし、それに力注ぐのきつくないか」と言う感じ。
そんなこんなで3ヶ月くらい作っていた時にコロナもやってきて、いよいよこれ旅ブログみたいなサービス・アプリだと無理だな。ってなった。
方向転換
「自分が欲しいな」と思って作るものでも
「実際には自分は使わない」ってなることが過去に何回もあった。
どっかの誰かが言ってました。
アプリとかwebで人の行動をunlockすることはできるが、新しい行動様式に変容させるのはとても難しいし時間のかかることで、例えばUberだってもともと業界的にはタクシーのhiringみたいなのはありアクセス方法が変わっただけなのだ。
という話をしていた。
自分は「作ること」が好きで「使うこと」とかにあまり興味はないし、それで世の中どうのこうの変わって欲しいとかのwillもそんなにない。っていうのを再認識した。
一方で種の状態ではあるが投稿するっていうものには、面白いなと思っている自分がいることも発見した。twitterには投稿するし、こうやって頻度は多くないがblogも書く。fbもやっているし、slackでながなが解説したり、github issueもマメに書く方だ(多分)。noteやmediumも興味はあるが、今このblogあるし書くところが散るのも微妙なのでやらず。
ということで、この種を抽象化して、何かしらの投稿ができるサービスにしよう。となる。
リリースまで
「誰に使って欲しいか」とか「何を解決したいのか」とか特に持っていない状態の自分が「何か全然分からないけど投稿できるsomething」を作り始めたのだ。
誰に使って欲しいのかよく分かっていないけど、セグメント切るのも嫌だし、
どんな投稿されるのかもよく分かっていないので、特化型blogにするもの嫌だし、
ということが重なって、少しpopなUIでテキストだけ投稿できるようなものを作った。
機能はよく言えば超シンプル、悪く言えばほとんど何もない。
app storeに出してユーザーコンテンツ投稿系でどれくらい審査めんどくさいのかも知りたかった。作りながら考えつつ、どういう風に進めるのかを模索していけばいいかと思って開発した。まずはstoreに出すことが最優先だ。という感じで進めた。
https://apps.apple.com/us/app/watari/id1515516335?l=ja&ls=1
できたー。
v1.0.0感想文
リリースして2,3日経つが、まぁ自分でも全然使わないw
「使う」っていう行動変容するまでのパワーがこのアプリにはまだない。機能不足なのか、ユーザー間のインタラクション(反応)が無いからなのか。何かを投稿しようとしてもテキストONLYなので写真投稿しようとした瞬間に挫折するし、投稿する意欲が他のサービスと比較してもやはり落ちる。義務感として投稿することはできるかもしれないが。
こういうのって綺麗にまとまっていないけど仕事でやるとマネージャーみたいな人が、「最低限サービスがサービスとして価値を出せる」ところのラインまで作ってるから多少はユーザーが定着するのだろう。
あとはサービスに色がない。
当たり前なんだけど、過去の投稿とかないし回遊する方法がない。
作ってないから。
このアプリ(サービス)では何を投稿すべきなのか、何が嬉しいのか。とかさっぱり分からない。さっぱり分からないように作っていったのだからそりゃ分からない。
自分で自分のアプリを解析しているが恐ろしいものだ。
v1.1.0に向けて
これもどっかの誰かが言いました。
「アプリとかwebとか強者総取りの時代だ」
みたいな。
まぁそうなのかもしれないけどそうあって欲しくはないし、同じようなことができる似たようなサービスなんてそれでも出てくるので、別に自分たちが入っていっても悪いなんてことはない。
自分みたいなものを作るのが好きな人々の遺伝子は、だからといって作るのをやめたりはしない。(私の場合は)使って欲しいな、ユーザー増えればいいなと影では思いつつも、その優先度よりも自分がものを作り上げる。っていう方にパワーがいっている。
もう一個これもどっかの誰かが言ってました。
「自分の課題を解決するものを作れ」
と。
これもあんまよく分かってない。っていうかめちゃ難しい。「自分の課題」ってよく分からない。
前述の通り「自分が使うと思っていて開発しても使わないことがよくある」というのを繰り返してきた自分としては、あまりその見極めの能力が高くないんだろうなぁと思わざるを得ない。というか自分のアイデアが非常に優れているという盲信によって作り出される存在しないユーザーを設定してしまうことがとても多いのだ。
なのでそれの合否を必死に考えてるよりは、「世の中にあるものを少し変えてアクセスできるようにしてその過程で得たものを使って改良する。」的なやり方の方が自分にあってそうだなと思う。
私は妻と二人で会社をやってはいるが、根幹はモノづくりの人間。であり、マーケティングでもないし、人脈が太いとかでもないし、有名でもない。
自分にできることってなんだろうなと考えると、ひたすらに開発して改良してっていうのが打てる手になりそうだ。それはある意味理想系の一つで「ただひたすらに機能開発すること」に注力すればいい世界に生きていたいのだ。
だから、作って作って、さらに作ってたまに壊して、やっていこうかと。
そのお題として
「モバイルで圧倒的に使いやすいブログというか記事投稿できる何か」
を作っていこう。
v1.1.0はこうなる?
触ってみて、popなUIやっぱ違うわ。ってなった。のでもうちょいスタイリッシュにしたい。
あと、やっぱ写真は必要だなって思う。
思ったより大変だったこと
作るのはまぁ大変だったんだが想定内で、想定外に大変だったのは
- app store 法人developerアカウント作成
- fastlaneとreleaseフロー周り
この二つが非常に体力というかカロリーを使う。。。
app store法人developerアカウント
これ申請するのにDUNS Numberってのが必要で、弊社の経緯で過去に申請していたこともあり重複登録になるから過去の法人developerアカウント掘り返せ。
っていうお達しがきた。
過去の記憶を頼りにいろいろやりとりをして累計で3週間くらい使ったかな。。。
fastlaneとrelease周り
app storeの登録とかprovisoning profileとか、スクショ撮ったりとか、fastlaneの仕様を読んで新しい用語の波にさらわれ続けたりとか。
概念理解するのに1週間くらい書いたり調べたりしていたかな。ようやく落ち着いてdev, stg, prodくらいのリリースとdebug実行がよろしくできるようになった。
flutter flavor + iOSのbuild scheme + match(provisioning profile関係) + 連携先のweb切り替え
で、「アレ?私は今、どこの何のレイヤーを触ってるんだこれ?」みたいになっていた。
ついでに
使ったモノは
- flutter
- swift
- nextjs(ts)
- firebase(firestore, auth)
- GAE
- (fastlane & match)
最後に
機能追加とかこういう方向にいってくれると嬉しい。とかあれば教えてください!
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